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両面シリコン型とレジンキャストでパーツ複製

-パーツを複製する
同じ形状のパーツを大量に複製したい場合にシリコンで作った型にレジンキャストという物を
流し込んで複製するという手法がある。

型の形式には片面型、両面型という2種類があるが本ページでは
両面型での複製について解説する。
*片面シリコン型による複製についてはこちらで詳細に解説。

-シリコン型を作る
1.原型を作る。
プラスチック板、ポリエステルパテ、樹脂粘土、スカルピー等を使って作る。


ポリエステルパテで作った原型の例。

←120g ←1kg

スカルピーで作った原型の例。以後の解説ではこの原型を使う。


スカルピー
-販売店:東急ハンズ、画材店
-値段:2000円程度


2.型取り用ブロックで枠を作る。
赤いのは底板、青いのは壁板。それぞれ別の商品なので両方買うこと。
壁板は通常サイズとダブルサイズがある。作る型の大きさに応じて好きな方を買うとよい。


型取り用ブロック
-販売店:おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:500円程度


3.油粘土をこねる。
油粘土なら何でも良い訳ではない。
最も定番なのはほいく粘土という商品。剥がす際に粘土が残らずとても扱いやすい。


油粘土
-販売店:ホームセンター、おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:300円程度


4.油粘土を枠のサイズに伸ばす。


5.原型を埋めるあたりの粘土を掘っておく。


6.原型を埋める。


7.ペンチで切ったプラスチックの丸棒を埋める。(注入路になる。)


プラスチックの丸棒
-販売店:おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:300円程度


後にレジンキャストを注入する際にスムーズに流れこむ事を想定して埋める事。


7.ペンや筆の端等で穴を多数開ける。


開け終わった。


8.シリコーンバリアー(離型剤)を筆で粘土に塗る。(原型とプラスチックの丸棒には塗る必要無し。)


シリコーンバリアー
-販売店:おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:1000円程度


9.シリコンをポリビーカーに流しながら計量する。
必ず計りを使って計量すること。
ビーカーに目盛りがあるが、水を入れた場合の目盛りなので使用してはいけない。
(水とシリコンでは比重が異なる。)
ビーカーの代わりに紙コップを使っても良い。


シリコン
-販売店:おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:3000円程度

デジタル計り
-販売店:ホームセンター、家電量販店
-値段:2000円程度


ポリビーカー
-販売店:ホームセンター、おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:300円程度

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価格:945円(税込、送料別)

10.硬化剤を適量混ぜて割り箸でかき回す。
硬化剤の必要量はパッケージに記載されている。
量が誤っていると硬化不良を起こすので必ず計量する事。


11.割り箸の先端から原型に向けてシリコンを垂らし原型をシリコンで覆う。
最初から一気に流しこむと気泡ができる原因になる。


原型をひと通り覆ったら、エアダスターエアブラシを使って空気を吹きつけてやるとより完璧に
気泡がとれる。



12.シリコンを流しこむ


13.シリコンが固まるまで放置する。
商品よって硬化時間は異なる。
早い物で8時間、遅い物で24時間かかる。

14.枠から外す。


15.粘土を外す。


16.原型からはみ出たシリコンをデザインナイフで切断する。


17.粘土が残っている箇所があれば、軽く歯ブラシで磨いて粘土を除去する。


18.シリコーンバリアー(離型剤)を筆でシリコンに塗る。(原型とプラスチックの丸棒には塗る必要無し。)
これを塗り忘れると現状固まったシリコンと、後に流すシリコンがくっついてしまい全てお釈迦になる。


19.シリコンが固まるまで放置する。
商品よって硬化時間は異なる。
早い物で8時間、遅い物で24時間かかる。

20.枠から外す。


21.型をばらす。
端がくっついてしまってばらせない場合は、少し裂け目を入れてひっぱればばらせる。


22.注入路の繋がってない箇所をデザインナイフで切って繋ぐ。


23.注ぎやすい様に注入口を切り広げる。


24.型が完成した。


-複製する
1.シリコーンバリアー(離型剤)を筆で型部と注入路に塗る。
これを塗っておくと複製した物が外しやすくなる。
塗らなくても外せるがその際に力がかかるので型が痛みやすかったり、型の破損に繋がる恐れがある。


2.型を合わせて太めの輪ゴムでしばる。
型が小さい場合はマスキングテープで巻くのも可。


太い輪ゴム
-販売店:ホームセンター
-値段:200円程度


3.レジンキャストにポリノズルを付ける。
ポリノズルは別売りの商品。
これがあった方がはるかに注ぎやすいのであわせて購入する事。


レジンキャスト
-販売店:東急ハンズ、おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:3000円程度

ポリノズル
-販売店:おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:400円程度


4.レジンキャストを紙コップに注ぎながら計量する。


5.A液、B液両方が同一量になる様に調整する。


6.A液、B液を混ぜる。


7.型に流しこむ。


8.10分程待ち硬化したら型から外す。


9.注入路やバリの部分を切り落とす。


10.完成。


レジンキャストがスムーズにく流れず、満タンに流しきるまでに硬化してしまう様な場合がある。
この様な場合は、注入路をデザインナイフで広げる、注入路をデザインナイフで追加するといった対処を行う。


-塗装する為の準備
レジンキャストの表面にはシリコーンバリアー(離型剤)がついているため
そのまま塗装すると塗装をはじいてしまう。
よって洗浄する必要がある。

洗浄にはブレークリーンを使う。
これを吹きつけて歯ブラシで磨く。


ブレークリーン
-販売店:ホームセンター
-値段:900円程度


他にも様々な離型剤を落とす方法が存在しているので興味がある人は
検索してみると良いだろう。

離型剤を落としたら下地剤を塗る。
Mr.レジンプライマー・サーフェイサーかプラサフを使うと良い。


Mr.レジンプライマー・サーフェイサー
-販売店:おもちゃ屋の模型コーナー
-値段:500円程度

プラサフ
-販売店:ホームセンター
-値段:600円程度


下地剤は一般的な模型用の物よりしっかり乾くのに時間がかかる。
3,4時間は乾燥させた方が良い。
下地剤が乾燥したら塗装可能。

-補足1
シリコン型による複製を行なっていると不要なシリコン型が発生する。
それをチップ状に刻んだ物を混ぜてかさ増しする事ができる。
但し、型の精度に影響しない様に原型の表面をひと通りシリコンで覆ってから投入する事。


-補足2
同じ物を大量に複製したい場合は、1個1個複製しているとキリが無い。


よって、数個複製したらそれらを使って型を作り直すと良い。


一気に大量に複製できる型を作った。


造形作業時の注意
事故防止や健康の為に以下の事に配慮しましょう。

-シンナーを含んだ物(ボンドG17やボンドG10ラッカー薄め液等)やスプレーを使う際は換気をよくすること。
防毒マスクを着用する事。
←私が使っている防毒マスクとフィルターです。

-材量等を火であぶる際は、換気をよくすること。
また、煙を吸わない事、煙を目にいれない事、防毒マスクを着用する事。

-材料等をハンダゴテで掘る場合は、換気をよくすること。
また、煙を吸わない事、煙を目にいれない事、防毒マスクを着用する事。

-塗料、シンナー、ボンドG17やボンドG10等燃えやすい物の近くでライターや熱を持つ道具を使わない事。

-工具のコンセントやスイッチは使い終わったらすぐにOFFにする事。

-材料や道具のラベルをよく読み、使い方を理解する事。

-不明点等あれば管理人「ギャクヨガ」までTwitterアーカイブMail等にて質問ください。

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